ワイルドヤムは北米の中西部から東部、南米、アジアに自生する蔓性の植物です。南米メキシコが原産地といわれていて、日本ではヤマノイモという名前で知られています。
一定の環境(土壌及び気候)でしか育たない非常に希少価値の高い天然素材で、ハーブティーとして飲まれていたりもします。

古くから去痰薬として利用されてきましたが、骨芽細胞（骨を形成する）を刺激し、甲状性ホルモンバランスを整え、蓄積された脂肪をエネルギーに転換し、血糖値を安定化する助けをする事でも知られています

サポニンとは植物に含まれる配糖体の一種で、その生理活性は植物により異なります。
有名な大豆サポニンは過酸化脂質や中性脂肪の抑制、血中コレステロールの低下、肥満体質改善など効果が分かっています。
ワイルドヤムに含まれるサポニンにジオスゲニンと呼ばれるものが含まれていて、女性ホルモンを活性化させる効果があり、それによりバストアップ効果だけでなく、卵巣・子宮の痛み・神経痛・月経困難症やなぜかリウマチのにも効果があるといわれています。

サポニンの一つです。プロゲステロン(黄体ホルモン)に分子構造が非常に良く似ているため、プロゲステロンを作り出すための前駆体となってプロゲステロンの製造を促進し、ホルモンバランスを整える効果があるといわれています。

アメリカの科学者ラッセル･P･マーカーにより、1943年に植物性ゲニンを効率的に採取する方法が考案され、ワイルドヤムから採取されるジオスゲニンは、1970年までホルモン製造の原料として使用されてきました。

ジオスゲニンはプロゲステロンの前駆体ですが、実は代謝の過程でエストロゲンも生合成します。エストロゲンが乳腺の発達と乳房脂肪の増加を促進させ、プロゲステロンが腺胞や腺小葉といったバストのボリュームを支える部分の発達を促進させてくれます。

ワイルドヤムの成分は、口から摂った場合には有効成分の９割が分解されてしまいます。ですのでクリームなどでお肌から吸収させる方法が最も有効とされています。

ワイルドヤムにはジオスコリンというアルカロイド類を含んでいて、この物質は毒性があるので多く摂り過ぎると胃腸の粘膜がただれたり、吐き気を催したりするので注意が必要です。