漢字で書くと「柘榴」。夏に赤い花を咲かせ、秋に実をつけます。熟すと皮が弾けて中から赤い果肉に覆われた種子がぎっしりと詰まっていて、果汁は甘酸っぱいです。
原産はイランで、現在でもザクロはイラン産が珍重されます。

昔からザクロは「生命の果実」として珍重されてきていて、１９６４年に種子にエストロゲンが含まれていることが立証され、バストアップに効果があるのではと注目の食品です。

ちなみに、漢方薬でいうところの「石榴皮（セキリュウヒ）」は、ザクロの果皮を乾燥させたもので、主に止瀉薬として用いられています。果皮ですので、石榴皮を飲んでもバストアップには効果はなさそうです。

一般に「エストロゲン」と言われるものには実は３つの種類があり、
　・エストラジオール
　・エストリール
　・エストロン
があり、ザクロにはエストロンとエストラジオールが種子に含まれていることが1964年、立証されました。

このうちのエストロンは植物性エストロゲンにも関わらず、ヒトのエストロンと同じ分子構造をもっています。エストロゲン様作用を示す、エストロゲンと分子構造の似た物質はいくつかありますが、全く同じというところがとても興味深いです。

その含有量は種子100g中に1.7mgが含まれています。他にエストロンを含む植物にナツメヤシなど数種の植物がありますが、ナツメヤシで0.4mgと大変微量しか含まれてなく、いかにザクロにたくさんのエストロンが含まれているかがわかりますね。

エストロゲンの中で最も強力で、エストロンの4倍もの作用を示します。
残念ながら含有量については不明ですが、少量でも大変頼もしい成分です。

植物の樹皮、葉、果実、根などに含まれる成分で、渋み成分です。しゅうれん作用が主な薬効で、たん白質と結合して被膜を作り、粘液の分泌を抑えて、消炎・止瀉作用を持つため、胃腸薬などに使われたりします。
他には、新陳代謝を活発にし、また抗酸化物質としても知られています。

植物性エストロゲンが含まれているのは種子の部分のみなので、実際にザクロを食べて効果を得ようとすると種を食べないといけないので生食には向きません。食べてもいいけど、とっても渋い上に種子を１キロ食べたとしても、エストロンがたったの17mgしか摂れません。

エストロゲン様の効果を期待して購入する場合には種子エキスが含まれているかどうかの注意が必要です。

エストロン及びエストラジオールにより乳腺が発達します。
また、女性らしい体つきを作ってくれる皮下脂肪を胸に溜め込むようにも作用してくれます。