大まかな説明で、コラーゲン生成とストレスについてお話しましたが、もう少し詳しく説明してみますね。まずはコラーゲン生成から。

コラーゲンと聞くと、「お肌」と思いがちですが、実はお肌だけじゃなくて体中に存在しています。ヒトの体はたくさんの細胞によって出来ているのですが、その細胞と細胞の間を繋ぎ止める役割を果たしているのがコラーゲンなのです。なので不足すると、お肌で言えば「ハリ・弾力」を失い、体内で言えば血管壁がもろくなるために出血しやすくなったりします。

まぁ私たちとしては「ハリ・弾力」の方へ目が向いてしまいますよね。ではコラーゲンとは何のことかご存知ですか？実はたんぱく質の一種なのです。だからビタミンＣをたくさん摂っても肝心のたんぱく質（アミノ酸）を摂らないと原料が無いのでコラーゲンを作ることが出来ません。このように栄養素はそれ「だけ」とっても効果が得にくいということが多くあるので結局は栄養のバランスが取れた食生活を送ることが一番の近道だったりします。

さて、もう一つ。ストレスについてです。

苦痛を覚えるほどのストレスは心身にマイナスに働きますが、軽いストレスの場合は体の新陳代謝は高まる傾向があります。仕事などで期待されるとがんばろう！とやる気になりますよね。ストレスというと負のイメージがありますが、適度なストレスは体にとっては逆にプラスに働きます。
ちょっと寄り道すると、体がエネルギーを作ろうとするためＢ１（糖代謝）・Ｂ２（脂質燃焼）・ナイアシン（糖・脂質・たんぱく質の代謝、ホルモン合成）を多く消費しようとします。

話を戻すと、普通体の中に約1.5ｇのビタミンＣを蓄えているといわれていて、中でも副腎に最も多く含まれています。ストレスを感じるとこの副腎から抗ストレスホルモンを放出してストレスに対応しようとします。このホルモン生成に関わっていると考えられているのがビタミンＣなのです。ビタミンＣは水溶性ですので、たくさん摂っても過剰分は体外へ排出されてしまいます。ストレスを１日中抱えているような方は効率的にビタミンＣを体内へ取り込むためにも1度にまとめて摂るのではなく、日に数回に分けて摂るほうが無駄なくビタミンＣを利用することが出来ます。

あとお待ちかね。タバコを吸われる方は１本吸うごとに50mgが失われてしまいます。ですので１日の所要量は
【　所要量（タバコを吸うヒト用）　100mg　＋　50mg×ｎ本（喫煙本数）　】
と思ってください。

効果を期待される方は１日１g（1000mg）を目安に摂ると良いと言われています。水溶性ビタミンですので取りすぎても尿として体外へ排出されますが、余りに多く摂りすぎると腎結石になる方もいるらしいので、ほどほどに。

不足すると壊血病、免疫機能の低下、成長障害などや脳卒中などになりやすくなります。